転職の相談先はどこ?職種・年齢・経験年数で決まる選び方

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転職エージェント、ハローワーク、キャリアコーチング。相談先は多いのに、どこが無料で、どこが自分の年齢や職種に合うのかは分かりにくいものです。職種・年齢・経験年数の3つの質問に答えると、最初に当たる相談先を1〜2か所に絞れます。
この記事の結論
- 転職の相談先は、大きく6種類です。誰がお金を払うかで、役割が違います。
- 当サイトの整理では、どこに相談するかは「職種」「年齢」「経験年数」の3つの質問で絞れます。
- IT の経験があり職種を続けたい人には、当サイトは職種に特化した転職エージェントから当たることをすすめます。
- 方向性が決まっていない人はキャリアコーチング(有料)、60歳前後からはハローワークの専用窓口も選べます。
- 40〜50代は、「20代〜30代向け」とうたうコーチングではなく、40代以上を想定した有料のキャリアスクールか、無料のハローワークから当たるのが当サイトの整理です(40代の相談先の表・50代のキャリアの見直し)。
目次(9項目)
転職の相談先には、どんな種類がある?

相談先は、次の6種類に分けられます。いちばん大きな違いは「誰がお金を払うか」です。
| 相談先 | 何をしてくれるか | お金を払う人 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 職種特化の転職エージェント | IT・社内SE など、決まった職種の求人の紹介と選考対策 | 採用する企業(求職者は無料) | その職種の経験があり、続けたい人 |
| 総合型の転職エージェント | 全職種の求人の紹介と選考対策 | 採用する企業(求職者は無料) | 職種を変えるか迷っている人、求人の幅を見たい人 |
| フリーランス向けのエージェント | 業務委託の案件の紹介 | 案件を出す企業 | 会社を辞めて独立を考える、実務経験のある人 |
| キャリアコーチング | 自己分析や方向性の整理(求人の紹介が目的ではない) | 本人(有料。マジキャリのように初回の相談が無料のところもある) | 何をしたいかが決まっていない人 |
| プログラミングスクールの無料カウンセリング | 学び方と受講の相談 | 本人(受講料) | 未経験からエンジニアを目指す人 |
| ハローワーク(公的窓口) | 求人の紹介、応募書類や面接の相談 | 国(無料) | 地元で探したい人、年齢で民間のサービスの対象から外れた人 |
転職エージェントが無料なのはなぜ?
職業安定法で、有料職業紹介事業者は原則として求職者から手数料を取れないと決められているからです。条文は「求職者からは手数料を徴収してはならない」です(第32条の3第2項。厚生労働省令で定める例外があります)。エージェントは、紹介した人が入社したときに、採用した企業から手数料を受け取ります。
このため、エージェントは「紹介できる求人があるか」で動きます。申し込めば必ず求人を紹介されるわけではありません。ここが、本人がお金を払うキャリアコーチングとの大きな違いです。
許可を受けた会社かは、どう確かめる?
厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で、許可番号(「13-ユ-000000」のような形)から事業所を調べられます。公式サイトの会社概要などに許可番号が書いてある場合は、この検索の結果と照らし合わせられます。
質問1: 今の職種を続けたい?

続けたいなら、その職種に特化したエージェントが第一候補です。変えたいなら、総合型かキャリアコーチングから始めます。
- IT エンジニアを続けたい: IT 特化のエージェント。社内SE・情シスを目指すなら、社内SE の求人を扱うところも候補です(→ 社内SEの転職エージェントの比べ方)。
- SES・SIer から働き方を変えたい: 行き先(社内SE・自社開発・SIer のプライム・フリーランス)を先に決めます(→ SESから抜け出す順番)。
- コンサルに挑戦したい: コンサル特化のエージェント。コンサル転職の記事は準備中です。
- 独立したい: フリーランス向けのエージェント。何年目で独立するかは、フリーランスエンジニアは何年目で独立できるかの記事で各社の公式の目安を並べています。
- 何がしたいか決まっていない: 求人を見る前に、方向性を整理します。キャリアコーチングの記事は準備中です。
質問2: 年齢は?
年齢で対象が変わるのは、主にキャリアコーチングと公的窓口です。転職エージェントは、今回確かめた公式ページでは、年齢の条件を明記していませんでした。
20〜30代
この記事で取り上げた相談先のうち、年齢の想定が合わないのは、40代以上を想定したキャリアスクールと、概ね60歳以上が対象のハローワークの窓口です。それ以外は年齢の条件を公式に明記していないか、20〜30代を対象にしています。たとえば、キャリアコーチングのマジキャリは、公式ブログで「20代〜30代向けのキャリアコーチングサービス」と書いています(2026年10月18日に確認)。
40〜50代
40代以上を前提にしたサービスがあります。ライフシフトラボは「45歳からの実践型キャリアスクール」をうたい、FAQ で「プログラムは40代以上の方々を想定して作られています」と書いています(2026年10月18日に確認)。受講は有料で、各コースの無料個別説明会があります。
有料のサービスのほかに、無料の公的な窓口も含めて40代の相談先を年齢の条件と費用で振り分けた表は40代のキャリア相談はどこへに、定年や継続雇用が見えてきた人が先に確かめることは50代のキャリアの見直しは何からにまとめています。
60歳前後から
ハローワークの「生涯現役支援窓口」が使えます。厚生労働省の案内では、対象は「概ね60歳以上」で、とくに65歳以上の人を重点的に支援するとしています。全国の主要なハローワーク300か所に設けられ(令和7年度の行政事業レビューの資料)、応募書類の書き方や面接の相談もできます。
公開事例: 生涯現役支援窓口が、経験に合う求人を開拓した例
厚生労働省が公開している生涯現役支援窓口の就職支援事例によると、ハローワーク墨田を利用した60歳の人は、医療事務として約30年勤めた病院を退職しました。その後、介護の職業訓練を受けて介護施設に就職しましたが、体力的にきつく、短期間で退職しています。窓口の伴走型支援を受けて事務職を中心に応募したものの、すべて不採用でした。そこでハローワークが介護施設の事務職の求人の開拓を始め、事業所から、事務の経験に加えて介護の知識と経験もあるなら採用を検討したいという回答を得て求人を受理し、介護施設の事務職での採用に至っています。
窓口が求人の開拓まで行った1つの事例で、同じ支援や結果が誰にでもあるとは限りません。民間のサービスの対象に入らない年齢でも、窓口では応募書類だけでなく、求人そのものを相談できることがある、という点の参考にしてください。
出典: 厚生労働省「ハローワークの生涯現役支援窓口における高年齢者の就職支援事例」(掲載ページは施策紹介(生涯現役支援窓口事業)。2026年10月18日に確認)
質問3: 経験年数と、住んでいる地域は?
経験年数は、エージェントに紹介される求人の数を左右します。ただし、今回確かめた公式ページで「経験◯年以上」と明記しているサービスはありませんでした。
- 未経験(その職種の経験がない): 職種特化のエージェントでも「未経験歓迎」の求人を扱うところはあります。エンジニアを目指すなら、スクールの無料カウンセリングで学び方を先に相談する道もあります。
- 1〜3年: 今の経験を棚卸しして、何として評価されるかを整理してから相談すると、面談で求人の当てはまりを具体的に聞けます(→ 経験の棚卸しのしかた)。
- 3年以上: 職種特化のエージェントに加えて、フリーランスも選択肢に入ります。
地域も確かめておきます。地方で探すなら、勤務地の絞り込みで自分の地域の求人があるかを公式サイトで見てから申し込むと、むだが減ります。地元の求人はハローワークでも探せます。
早見表: 自分の条件なら、どこから当たる?
| 自分の条件 | 最初に当たる先 | 合わなかったときの次の先 |
|---|---|---|
| IT 経験あり・職種を続けたい | IT 特化の転職エージェント | 総合型の転職エージェント |
| IT 経験あり・社内SE を目指す | 社内SE の求人を扱うエージェント(比べ方) | IT 特化・総合型を併用 |
| SES・SIer から出たい | 行き先を決めてから特化型へ(順番) | 方向性が決まらなければキャリアコーチング |
| 20〜30代・方向性が未定 | キャリアコーチング(有料。初回は無料相談) | 総合型の転職エージェント |
| 40〜50代・次のキャリアを考えたい | 40代以上向けのキャリアスクール(有料。無料説明会) | 総合型の転職エージェント・ハローワーク |
| 60歳前後から | ハローワークの生涯現役支援窓口 | 地域のシルバー人材センターなど(窓口で案内) |
| 未経験でエンジニアを目指す | スクールの無料カウンセリング | 「未経験可」の求人を扱うエージェント |
モデルケース: 3つの質問で、相談先を2か所に絞る場合
次の条件は、早見表の使い方を説明するための架空の例です。条件は「IT の運用保守の経験が4年。IT の仕事を続けたい。社内SE と自社開発で迷っている。20〜30代。首都圏以外に住んでいる」とします。
- 質問1(職種): IT を続けたいので、IT 特化の転職エージェントが第一候補です。社内SE も候補なので、社内SE の求人を扱うところも並べます。
- 質問2(年齢): 20〜30代なので、この記事で取り上げた中で年齢の想定が合わないのは、40代以上を想定したスクールと、概ね60歳以上が対象の窓口だけです。
- 質問3(経験年数と地域): 3年以上なのでフリーランスも選択肢ですが、行き先で迷っているうちは会社員としての転職から当たります。地域は、各社の勤務地の検索に自分の県があるかを、申し込む前に見ます。
この条件なら、IT 特化を1社と、社内SE の求人を扱うところを1社の、2か所に絞ります。どちらにも条件に合う求人がなければ、総合型の転職エージェントかハローワークに切り替えます。紹介される求人の数や結果は、条件しだいで変わります。
申し込む前に、何を準備しておく?
職歴の棚卸しと、希望条件の優先順位の2つです。どちらも面談の時間を有効に使うためです。
職歴の棚卸し
- 関わった案件・業務を、期間・役割・使った技術・規模で書き出す
- 成果は数字で書けるものを拾う(工数の削減、対応した件数など)
- 「何が得意で、何をやりたくないか」を一言ずつ
希望条件の優先順位
- 年収・勤務地・働き方(リモート・残業)・仕事内容のうち、譲れないものを1〜2つに絞る
- 転職したい時期(いつまでに)
職務経歴書の書き方の記事は準備中です。
SES から転職するときの準備・相談先・退職の手順は、SESから転職するときの進め方にまとめています。
まとめ: 次の一歩はどこ?
自分の条件に合う行を、1つだけ選んでください。当サイトは「無料だから全部に申し込む」より、条件に合う先を1〜2か所に絞ることをすすめます。面談の数が増えると、準備と日程の調整がそのぶん増えるためです。
下の相談先が向いている人
- IT の実務経験があり、エンジニア・社内SE として働き続けたい人
- 20〜30代で、何をしたいかを整理してから動きたい人
- 40代以上で、これからのキャリアを学び直しながら考えたい人
向いていない人
- 60歳前後から仕事を探す人 → ハローワークの生涯現役支援窓口(概ね60歳以上)
- 有料のコーチングにお金をかけたくない人 → 無料の転職エージェントかハローワーク
- まだ転職するか決めていない人 → まず職歴の棚卸しだけを先に
PR・広告主の公式サイトへ移動します
無料と書いてあっても、あとでお金がかかったり、営業が続いたりしないかが気になる人へ
無料か有料か、どれくらい時間を取られるかを、4つとも公式の記載から並べました。条件に合う1つを選べば足ります
社内SE・情シスへの転職を考えている人
- 費用
- 登録から面談・企業紹介・入社決定まで、すべて無料
- かかる時間
- 面談はオンラインか対面。平日10:00〜20:30、土曜10:00〜19:00に始められます。面談の長さは公式サイトに記載がありません
- 分かること
- 社内SE・情シスを中心とした求人の紹介
- 申込後の連絡
- 「コンサルタントが転職を急かすことはせず」、状況によっては「現職に留まることをお勧めする場合もございます」と公式サイトに書かれています。転職するか決まっていなくても相談できます
IT エンジニアとして転職したい人
- 費用
- 完全無料
- かかる時間
- 面談の長さ・方法(オンラインか対面か)は、確認した公式ページに記載がありませんでした
- 分かること
- スキル・強み・志向性を整理したうえでの、市場での立ち位置と選択肢
- 申込後の連絡
- 転職を決めていない段階でも利用でき、紹介された求人に応募するかは面談後に自分で決められると公式サイトに書かれています
方向性が決まっていない20〜30代(有料のキャリアコーチング)
- 費用
- 初回相談は無料。コースは有料で、キャリアデザインコース594,000円から、別に入会金55,000円(いずれも税込)
- かかる時間
- オンラインで原則60分(公式ブログ)。予約は公式LINEを友だち追加して行います
- 分かること
- 悩みと課題の整理と、強みや思考の癖についてのフィードバック
- 申込後の連絡
- 続けない場合は「強引な勧誘はせずに、そのままサポートが終了します」と公式ブログに書かれています。20〜30代向けで、40代以上は申し込んでも断られるとしています
40代以上で、これからのキャリアを学び直しながら考えたい人(有料のキャリアスクール)
- 費用
- 説明会は無料。受講は有料で、受講料は各コースの無料個別説明会で確かめる形です(公式サイトに金額の記載はありません)
- かかる時間
- 説明会はオンラインで参加できます。説明会の長さは公式サイトに記載がありません。受講中に必要な時間は週2時間程度とされています
- 分かること
- コースの内容と受講料
- 申込後の連絡
- 説明会のあとの案内について、公式サイトに記載はありません。受講料を聞いたら、その場で決めずに持ち帰って比べるのが当サイトのすすめです
上の内容は、各社の公式サイト(マジキャリの時間と勧誘の扱いは公式ブログ)に書かれていることです(2026年10月25日に確認)。
よくある質問
転職エージェントには、何社くらい登録すればよい?
当サイトは、条件に合う先を1〜2社に絞ることをすすめています。特化型1社と総合型1社のように、性格の違う先を組み合わせると、求人の重なりが少なくなります。職種ごとの組み合わせ方はエンジニアは転職エージェントに何社登録するかにまとめています。
在職中でも相談できる?
相談の受け付けに「退職していること」を条件にしているサービスは、今回確かめた公式ページにはありませんでした。気になるのは面談の日時です。平日夜・土日・オンラインに対応しているかは、申し込む前に公式サイトで確かめてください。たとえばマイナビ転職 IT AGENT は、電話・Web での面談や休日の面談を案内しつつ、実施状況は支社によって異なるとしています。
エージェントに「紹介できる求人がない」と言われたら?
責められることではありません。エージェントは求人とのマッチングで動くため、条件によっては紹介が難しいことがあります。総合型やハローワークに切り替える、方向性を整理し直す、などの選択肢があります。断られた理由の見分け方と年齢・職種別の行き先は、転職エージェントに断られたらにまとめています。
出典
- e-Gov 法令検索「職業安定法」第32条の3(2026年10月18日に確認)
- マイナビ転職「転職エージェントの報酬・費用の相場や仕組みとは?求職者が無料で使える理由」(2026年10月18日に確認)
- 厚生労働省 人材サービス総合サイト 職業紹介事業詳細(13-ユ-303606)(2026年10月18日に確認)
- 厚生労働省「生涯現役支援窓口」の案内(2026年10月18日に確認)
- 厚生労働省「令和7年度 行政事業レビュー(公開プロセス)生涯現役支援窓口事業」議事録(設置か所数。2026年10月18日に確認)
- 厚生労働省「ハローワークの生涯現役支援窓口における高年齢者の就職支援事例」(公開事例。2026年10月18日に確認)
- マジキャリ公式ブログ「マジキャリは無料相談だけでも大歓迎!」(対象の年代の記載。2026年10月18日に確認)
- マジキャリ 公式サイト(コースの料金・運営会社。2026年10月18日に確認)
- ライフシフトラボ 公式サイト(対象・FAQ。2026年10月18日に確認)
- TechGo「サービスのご紹介」(2026年10月18日に確認)
- マイナビ転職 IT AGENT(未経験者の受け入れの記載。2026年10月18日に確認)
- Midworks 公式サイト(応募条件の記載がないこと。2026年10月18日に確認)