はたらき手帖

転職の相談先は、職種と年齢で決まる。

キャリア相談・未経験からの一歩

転職エージェントに断られたら:理由の見分け方と年齢・職種別の行き先

転職エージェントに登録したのに「今はご紹介できる求人がありません」と返ってきた、面談のあと連絡が止まった。そんなときに、断られた理由の見当をつけて、次にどこへ相談するかを1つ決めるための記事です。

この記事の結論

  • 断られる理由は、当サイトの整理では「年齢」「経験」「地域」「希望条件」のどれかが、その会社の手持ちの求人と合わないことです。本人の価値を否定されたわけではありません。
  • 職業紹介事業者は求職の申込みを原則すべて受理しなければなりませんが、取扱職種の範囲などを届け出た有料の職業紹介事業者には、その範囲の中でだけこの決まりが適用されます(職業安定法第5条の7・第32条の12)。紹介は「努めなければならない」という努力義務です(第5条の8)。
  • 次の相談先は、理由に合わせて変えます。IT の実務があれば職種特化型、方向性が決まらなければキャリア相談、どこにも合わなければハローワークや国の無料のキャリアコンサルティング(在職中でも使えます)。
  • 面談の後に連絡が来ないときは、一度だけ、聞きたいことを絞って問い合わせると、続けるか切り替えるかを決めやすくなります(下に文例)。
目次(6項目)
  1. 転職エージェントに断られるのは、どんな理由?
  2. エージェントは、求職の申込みを断ってよい?
  3. 年齢と職種で、次はどこに相談する?
  4. 面談の後に連絡が来ないときは、どうする?
  5. 状況別に、次の一歩はどこ?
  6. 出典

この記事の決まり・窓口・サービスの条件は、2026年10月25日に公的機関と各社の公式サイトで確かめたものです。「断り方」(こちらから辞退する方法)を探している人向けの記事ではありません。

転職エージェントに断られるのは、どんな理由?

形の違う4つの鍵穴と、そのうち1つにだけ合う鍵を並べ、条件の合う・合わないを表したイラスト
多くは、手持ちの求人と条件が合わないことが理由(イメージ)

多くの場合、その会社が今持っている求人と、こちらの条件が合わないことが理由です。当サイトは、言われた言葉から次の4つに分けて考えることをすすめています。どれに当たるかは担当者にしか分からないので、下の表は見当をつけるための整理です。

言われたこと・起きたこと考えられる理由(当サイトの整理)次に試すこと
登録の時点で「サービスの対象外」と案内された年齢・経験・地域が、そのサービスの対象から外れている対象を公式に書いている相談先に切り替える(下の表)
面談のあと「紹介できる求人がない」と言われた経験の年数や職種が、手持ちの求人の応募条件に届いていない同じ職種で、扱う求人の層が違う相談先を当たる。経験の書き方を見直す
求人は出てくるが、通勤できない場所ばかり住んでいる地域の求人が少ない地域の求人を扱うハローワークを併用する。リモートの可否を条件として伝え直す
「その年収・職種だと難しい」と言われた希望の年収・職種・働き方の組み合わせが、手持ちの求人とずれている条件の優先順位を1つ決めて伝え直す。方向性から考え直すならキャリア相談
面談のあと連絡が来ない紹介できる求人が出るのを待っている、または優先度が下がっている(外からは区別できない)一度だけ問い合わせる(文例)

年齢

サービスによっては、対象の年代を公式に書いています。たとえばキャリアコーチングのマジキャリは、公式ブログで「20代〜30代向け」とし、40代以上が無料相談に申し込んでも「利用を断られてしまいます」と書いています。こうした条件は申し込む前に読めるので、先に確かめておけば断られる回数を減らせます。

経験

経験の年数や工程が、求人の応募条件に届かないと紹介されにくくなります。IT 職なら、担当した工程・使った技術・役割を具体的に書けているかで見え方が変わります。SES・SIer の経験の書き出し方は、SESから抜け出す順番の「経験の棚卸し」にまとめています。

地域

事業者ごとに、扱う地域が決まっている場合があります。厚生労働省の「人材サービス総合サイト」では、事業所ごとに「取扱職種の範囲等」と「取扱地域」が表示されます。登録する前に見ておくと、地域で外れるかどうかの見当がつきます。

希望条件

年収・職種・勤務地・リモートなど、希望を全部そろえた求人がないと「紹介できない」になりやすい、というのが当サイトの見方です。どれを一番優先するかを1つ決めて伝え直すと、紹介の幅が変わることがあります。

エージェントは、求職の申込みを断ってよい?

原則は「全て受理しなければならない」ですが、取扱職種の範囲を届け出た有料の職業紹介事業者には、その範囲の外の申込みにこの決まりが及びません。決まりは職業安定法にあります。

  • 受理の原則: 公共職業安定所(ハローワーク)・特定地方公共団体・職業紹介事業者は「求職の申込みは全て受理しなければならない」。ただし、申込みの内容が法令に違反するときは受理しないことができます(職業安定法第5条の7)。
  • 取扱職種の範囲: 有料の職業紹介事業者が取扱職種の範囲などを定めて厚生労働大臣に届け出た場合、この受理の決まりは、届け出た範囲の中でだけ適用されます。範囲が特定の人への不当な差別的取扱いにあたると認めるときは、厚生労働大臣が変更を命じられます(同法第32条の12)。
  • 紹介は努力義務: 職業紹介事業者などは、求職者に「その能力に適合する職業を紹介し」、求人者には条件に合う求職者を紹介するよう「努めなければならない」とされています(同法第5条の8)。登録が受け付けられても、紹介できる求人がなければ紹介されないことはありえます。

つまり、職種の範囲が狭い特化型のエージェントほど、範囲の外の人は最初から対象になりません。断られたら、範囲の広い相談先や、別の職種を扱う相談先に切り替えることを当サイトはすすめています。

許可や運営について質問がある場合は、事業所がある都道府県の労働局に問い合わせられます。事業者には、紹介の後も含めて求職者からの苦情を適切に処理する体制を整えることが求められています(厚生労働省・都道府県労働局の求職者向けリーフレット)。

年齢と職種で、次はどこに相談する?

下の表は、断られた理由と年齢・職種の組み合わせから、次に当たる先をまとめたものです。並びは条件で分けたもので、おすすめの順位ではありません。各サービスの条件は、公式サイトに書かれていることだけを載せています。

状況次に当たる先公式・公的機関の記載(2026年10月25日に確認)注意
IT の実務経験あり・総合型で紹介が少なかったIT 職の特化型(TechGo など)TechGo は「ITエンジニアの転職支援に特化」、サービスは「完全無料」。確認したページに対象年齢・経験年数の条件の記載はありません面談で、自分の経験年数で紹介できる求人があるかを最初に聞く
IT の実務経験あり・社内SE を目指したい社内SE の求人を扱う特化型サービスごとに違うため、社内SEの転職エージェントの比較にまとめています出張面談などの対応地域が限られるサービスもある
20〜30代・何をしたいかが決まらない国の無料のキャリアコンサルティング / 有料のキャリアコーチング(マジキャリなど)キャリア形成・リスキリング相談コーナーは在職者・求職者が対象で無料、対面かオンライン、60分。職業紹介はしません。マジキャリは初回相談が無料で、コースは有料マジキャリは40代以上は対象外と公式ブログに書かれている
40代以上・これからの方向を見直したい国の無料のキャリアコンサルティング / 有料のキャリアスクール(ライフシフトラボなど)ライフシフトラボは「40代以上の方々を想定して作られています」。受講は有料で、受講料は無料個別説明会で確かめる形です有料のサービスは、金額を聞いてから持ち帰って比べる(当サイトのすすめ)
年齢・職種を問わず、地域の求人を探したいハローワーク相談・職業紹介などの就職支援サービスは無料。在職中でも求職登録ができ、応募書類の作成や面接のアドバイスも受けられます求職申込みは、ハローワークに行かなくてもハローワークインターネットサービスからできる
フリーランスの案件紹介で断られたフリーランスエージェントの審査に落ちたときの記事へ会社員の転職の紹介とは仕組みが違うため、別に整理しています会社員の転職とは仕組みが違う

エージェントそのものが合わないと感じたときの考え方は、エンジニアが転職エージェントを意味ないと感じるときの記事にまとめています。相談先の種類(総合型・特化型・キャリアコーチング・ハローワーク)をはじめから比べたい人は、転職の相談先の選び方から読んでください。

国の無料のキャリアコンサルティングとは?

厚生労働省の事業で、全国47か所のキャリア形成・リスキリング支援センターと、全国のハローワークにある相談コーナーで、ジョブ・カードを使ったキャリアコンサルティングを無料で受けられます(ジョブ・カード制度総合サイト)。対象は在職者と求職者で、相談は対面かオンライン、60分です。この事業の相談では職業紹介は行わないと案内されているので、求人を紹介してもらう場ではなく、方向性を整理する場として使います(キャリア形成・リスキリング推進事業のサイト)。

面談の後に連絡が来ないときは、どうする?

一度だけ、聞きたいことを絞って問い合わせます。連絡が来ない理由は外からは分からないので、返事の中身で「続ける」「ほかと併用する」「切り替える」を決めます(当サイトの判断)。

問い合わせの文例です。【】の中を自分の状況に置き換えて使ってください。

件名【月日】の面談のお礼と、求人のご紹介について
本文【担当者名】様
【月日】に面談をしていただいた【氏名】です。その節はありがとうございました。
その後のご紹介の見込みについて伺いたく、ご連絡しました。次の2点を教えていただけますか。
1. 経歴と希望条件から見て、現在ご紹介できる求人はありますか。
2. 難しい場合、条件のどこを変えると紹介の可能性がありますか(勤務地、年収、職種など)。
ご紹介が難しい場合も、その旨だけでもお知らせいただけると助かります。よろしくお願いいたします。

返事が来ない、または「難しい」と言われたら、上の表で別の相談先を1つ選びます。条件のどこを変えればよいかを教えてもらえた場合は、その条件で伝え直すか、別の相談先で同じ条件を試すかを決めます。

状況別に、次の一歩はどこ?

断られた理由が見当ついたら、相談先を1つだけ選びます。下の3つは、年齢と状況で分けたものです。どれにも当てはまらない人は、ハローワークか国の無料のキャリアコンサルティングから始めてください。

向いている人

  • 断られた理由の見当がつき、次の相談先を1つに絞りたい
  • 下の3つのどれかの条件(IT の実務経験あり/20〜30代で方向性未定/40代以上で方向を見直したい)に当てはまる

向いていない人

  • 年齢・職種がどの条件にも合わない、または有料のサービスは使いたくない(→ ハローワーク、国の無料のキャリアコンサルティング。上の表)
  • 40代以上で、マジキャリを考えている(→ 公式ブログに40代以上は対象外と書かれています。ライフシフトラボか国の無料の相談へ)
  • フリーランスの案件紹介で断られた(→ フリーランスエージェントの審査に落ちたら)

外部の公式サイトへ移動します

一度断られたので、次も同じことになるのではと申し込むのをためらっている人へ

対象の年代や職種を公式に書いているところを選べば、申し込む前に自分が対象かどうかを確かめられます

IT の実務経験があり、IT エンジニアとして転職したい人

費用
完全無料
かかる時間
面談の長さ・方法(オンラインか対面か)は、確認した公式ページに記載がありませんでした
分かること
スキル・強み・志向性を整理したうえでの、市場での立ち位置と選択肢
申込後の連絡
転職を決めていない段階でも利用でき、紹介された求人に応募するかは面談後に自分で決められると公式サイトに書かれています
TechGo に無料キャリア相談を申し込む

20〜30代で、何をしたいかから整理したい人(有料のキャリアコーチング)

費用
初回相談は無料。コースは有料で、キャリアデザインコース594,000円から、別に入会金55,000円(いずれも税込)
かかる時間
オンライン。公式ブログの本文は「原則60分」で、同じページに「オンライン60~90分」の表記もあります。予約は公式LINEを友だち追加して行います
分かること
相談内容のヒアリングと、強みや思考の癖についてのフィードバック
申込後の連絡
続けない場合は「強引な勧誘はせずに、そのままサポートが終了します」と公式ブログに書かれています。40代以上は対象外です
マジキャリの初回無料相談を予約する

40代以上で、これからの方向を学び直しながら考えたい人(有料のキャリアスクール)

費用
無料個別説明会があり、受講は有料です。受講料は各コースの無料個別説明会で確かめる形です(公式サイトに金額の記載はありません)
かかる時間
「転職」コースのページでは、無料個別相談会は「全国どこでもオンライン参加可能」とされています。長さは公式サイトに記載がありません。受講中に必要な時間は週2時間程度とされています
分かること
コースの内容と受講料
申込後の連絡
説明会のあとの案内について、公式サイトに記載はありません。受講料を聞いたら、その場で決めずに持ち帰って比べるのが当サイトのすすめです
ライフシフトラボの無料個別説明会を予約する

上の内容は、各社の公式サイト(マジキャリの時間と勧誘の扱いは公式ブログ)に書かれていることです(2026年10月25日に確認)。

出典