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ITエンジニアの転職

SIerを辞めたいのは何年目?理由別の行き先3つと動く時期

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SIer に入って数年、設計書と会議と調整ばかりで手を動かせない、多重下請けの真ん中で疲れた。辞めたい気持ちはあるのに、どこへ行けばよいか、何年目で動けばよいかが決まらない人に向けて、理由から行き先と時期を決める順番をまとめました。

この記事の結論

  • 何年目かより、辞めたい理由で行き先が決まる、というのが当サイトの判断です。「手を動かしたい」なら Web系・自社開発、「調整・下請けの構造に疲れた」なら社内SE、「上流や経営に近い仕事・年収」なら ITコンサル、の3方向に分けます。
  • 動く時期の公的な目安として、厚生労働省の job tag は、受託開発の SE は「3年目頃には一人で詳細設計」「5年目頃には基本設計を含め開発全体」ができるようになると書いています。
  • ITコンサルタントは、job tag では「多くの場合、ITシステムの構築や運用を長く経験した者」などが就業するとされています。当サイトの見方では、SIer の上流の経験は材料になりますが、短い年数で目指す行き先ではありません。
  • 行き先が決まったら、その行き先の求人を扱う特化型の相談先を1つ選びます。決まらなければ、キャリアの整理から始めます。
目次(7項目)
  1. SIer を辞めたい理由は、どう分ける?
  2. 行き先3つは、それぞれどんな経験が求められる?
  3. 行き先で年収は変わる?公的な統計で分かること
  4. 何年目で動けばよい?
  5. SIer の経験は、職務経歴書でどう伝える?
  6. 行き先別に、どこへ相談する?
  7. 出典

この記事の職業の説明と数字は、2026年10月25日に厚生労働省の job tag と IPA のページで確かめたものです。SES(客先で技術を提供する働き方)から出たい人は、SESから抜け出す順番のほうが合っています。

SIer を辞めたい理由は、どう分ける?

辞めたい理由を「何が嫌か」ではなく「何をしたいか」に言い換えると、行き先が3つに分かれます。下の分かれ道は当サイトの整理で、1人の中で理由が重なることもあります。一番強いものを1つ選んでください。

よくある「辞めたい」言い換えると行き先
設計書と会議ばかりで、コードを書けない自分で作るものに、手を動かして関わりたいWeb系・自社開発
客先と下請けの間の調整に疲れた。作って納めたら終わりがむなしい1つの会社の中で、システムを長く育てたい社内SE(情シス)
決まったことを作る側ではなく、何を作るかを決める側に行きたい。年収を上げたい顧客の課題を上流から考え、提案したいITコンサル
どれもしっくりこない。IT の仕事を続けるかも迷うまだ言い換えられないキャリアの整理から

行き先3つは、それぞれどんな経験が求められる?

ブラウザとコード、社内の歯車とサーバー、付箋の付いたホワイトボードを3枚のカードに描き分けたイラスト
3つの行き先は、仕事の相手と見られる経験が違う(イメージ)

3つの行き先は、仕事の相手と、見られる経験が違います。job tag の職業の説明と、当サイトの整理を分けて書きます。

比べる軸Web系・自社開発社内SE(情シス)ITコンサル
job tag の説明「Webサイトでのサービスをチームで設計し開発する」(システムエンジニア(Webサービス開発))job tag に社内SE の名前の職業はありません「顧客のIT戦略に関して、コンサルティングを行い、提案、助言する」(ITコンサルタント)
働き方(job tag)チームは全体で4〜6人程度が多い。アジャイル開発が多く、クラウド上にサービスを作るのが一般的。在宅勤務も多い傾向—勤務先はシンクタンク、経営コンサルティング会社、システム開発会社など。案件や成果で給与の個人差が大きくなる場合も
見られやすい経験(当サイトの整理)自分で書いたコード、使っている技術と求人の一致運用保守・障害対応、社内の調整、ベンダーの管理要件定義などの上流、顧客の課題の整理、提案
SIer の経験の生かし方(当サイトの整理)製造・詳細設計の経験。上流だけだと技術の説明が弱くなりやすい発注する側に回るので、ベンダーとして見てきた進め方が生きる要件定義・顧客折衝の経験が、そのまま説明の材料になる

Web系・自社開発

job tag の「システムエンジニア(Webサービス開発)」では、要件定義から設計、テスト、公開、運用・保守までを担当し、主に使われる技術として PHP、JavaScript、Ruby などの言語や Linux、MySQL・PostgreSQL などのデータベースが挙がっています。当サイトの見方では、SIer で上流が長くなった人ほど、「自分で何を作れるか」を見せる材料を先に用意しておくと話が進めやすくなります。

社内SE(情シス)

社内SE は、自社の中でシステムの企画・運用・ベンダーとのやりとりを担う立場です(当サイトの整理)。社内SE の求人を扱う転職サービスの違いは社内SEの転職エージェントの比較に、地方で探す場合の求人の出方と探し方は地方の社内SE求人の記事にまとめています。

ITコンサル

job tag の「ITコンサルタント」には、就くためには「ユーザー企業、コンサルティング企業、IT企業等で実務経験を積むのが一般的」で、「多くの場合、ITシステムの構築や運用を長く経験した者か、様々な経営コンサルティングに携わりITの専門能力も高い者が就業する」とあります。関連する資格はないとされています。

行き先で年収は変わる?公的な統計で分かること

job tag には職業分類ごとの年収が載っていますが、比べ方に注意が要ります。受託開発の SE と Web サービス開発の SE は同じ職業分類(ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系))の統計で、どちらのページも同じ値です。公的な統計からは、SIer と Web系のどちらが高いかは言えません。

job tag の表示(令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工)年収・全国平均年齢
システムエンジニア(受託開発)/(Webサービス開発)578.5万円37.1歳
ITコンサルタント889万円38.3歳

job tag には、厚生労働省の2023年度の委託調査による ITSS のレベル別の年収(第一四分位〜第三四分位)も載っています。レベル3では、受託開発の〈設計・構築〉が450.0万円〜700.0万円、ITコンサルタントが600.0万円〜900.0万円です。いずれも職業分類に対応する統計で、job tag は「必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません」としています。転職すれば年収が上がるという意味ではなく、ITコンサルの値は「長く経験した者」が就く仕事の平均だと読んでください(当サイトの判断)。

何年目で動けばよい?

当サイトは、行き先ごとに「その行き先で説明できる経験がそろったか」で時期を決めることをすすめています。年数の目安は job tag の受託開発の SE の説明(新卒は研修のあと2年ほど現場の OJT、3年目頃に一人で詳細設計、5年目頃に基本設計を含め開発全体)から取りました。

年数Web系・自社開発社内SEITコンサル
1〜2年目(研修とOJTの時期)製造の経験があれば候補になるが、説明の材料は少ない運用・問い合わせ対応の経験があれば候補当サイトの見方では早い。上流の経験を作ってから
3〜4年目(詳細設計を一人で)動きやすい時期。使った技術と作ったものを説明できるように動きやすい時期。調整・運用の経験を前に出す要件定義に関わっていれば、相談を考える段階
5年目以降(基本設計を含め開発全体)上流が長い人は、技術の説明を補ってからベンダーの管理や企画の経験が生きる上流と顧客折衝の経験がそろいやすい時期
30代で辞めたい年数より、行き先で求められる経験がそろっているかで判断する。そろっていなければ、今の会社で次の1年に何を担当するかを決めてから動く(当サイトの判断)

表は当サイトの判断の目安で、公的な基準ではありません。求人の応募条件は会社ごとに違います。

SIer の経験は、職務経歴書でどう伝える?

担当した工程と、一人でどこまでできたかを分けて書きます。IPA の ITスキル標準(ITSS)では、レベル3が「要求された作業を全て独力で遂行します」、レベル4が「自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードするレベル」とされています。この違いが伝わるように書くと、上流の経験を具体的に見せられます(当サイトの判断)。

  • 工程: 要件定義・基本設計・詳細設計・製造・テストのどこを担当したか。上流だけを担当した期間と、製造まで担当した期間を分ける。
  • 相手: 顧客の誰と(利用部門・情報システム部門・経営層)、下請けの何社・何人とやりとりしたか。
  • 一人でできた範囲: 指示を受けて担当したのか、一人で任されたのか、課題を見つけて解決を進めたのか(ITSS のレベル3・4の違い)。
  • 行き先ごとに前に出す経験: Web系なら製造と技術、社内SE なら調整と運用、ITコンサルなら要件定義と提案。

経験の書き出しに使える表は、SESから抜け出す順番の「経験の棚卸し」にあります(SIer の経験でも同じ形で使えます)。

行き先別に、どこへ相談する?

行き先が1つに決まったら、その行き先の求人を扱う相談先を1つ選びます。下の3つは行き先で分けたもので、おすすめの順位ではありません。

向いている人

  • SIer で開発・設計・要件定義などの実務経験がある
  • 辞めたい理由から、行き先を1つに絞れた

向いていない人

  • 行き先がまったく決まらない(→ 20〜30代はキャリアコーチングのマジキャリの初回無料相談(コースは有料)、または国の無料のキャリアコンサルティング。転職の相談先の選び方で比べられます)
  • IT の仕事自体を続けるか迷っている(→ 同じく転職の相談先の選び方)

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行き先が決まっても、相談したら転職を急かされるのではと気が重い人へ

行き先に合う相談先なら、今の経験で応募できる求人があるかを先に確かめられます。3社とも、すぐには転職しない選択肢にも公式サイトで触れています

社内SE(情シス)に移りたい人

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登録から面談・企業紹介・入社決定まで、すべて無料
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面談はオンラインか対面。平日10:00〜20:30、土曜10:00〜19:00に始められます。面談の長さは公式サイトに記載がありません
分かること
社内SE・情シスを中心とした求人の紹介
申込後の連絡
「コンサルタントが転職を急かすことはせず」、状況によっては「現職に留まることをお勧めする場合もございます」と公式サイトに書かれています
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Web系・自社開発など、エンジニアとして手を動かす仕事に移りたい人

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完全無料
かかる時間
面談の長さ・方法(オンラインか対面か)は、確認した公式ページに記載がありませんでした
分かること
スキル・強み・志向性を整理したうえでの、市場での立ち位置と選択肢(現職に残る選択肢を含む)
申込後の連絡
転職を決めていない段階でも利用でき、紹介された求人に応募するかは面談後に自分で決められると公式サイトに書かれています
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ITコンサルを目指したい人

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かかる時間
面談の長さ・方法は、確認した公式ページに記載がありませんでした
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上の内容は、社内SE転職ナビ・TechGo・MyVision の公式サイトに書かれていることです(2026年10月25日に確認)。

出典